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ギアと共に振り返る青木佑輔(サントリーサンゴリアス)のラグビー人生「Vol.2 練習前と同じ体重に戻さないと帰れない!」

昨シーズンをもって現役を引退し、来シーズンから現役時と同じくサントリーサンゴリアスのスクラムコーチに就任する青木佑輔さん。Vol.2では、ラグビー選手にとって特に大切な食事の話や、選手をしながら大学に通っていた際の1日の生活のリズムなどを聞かせてもらった。

Icon 16466945 810048175800857 1247399717 n 菊池 康平 | 2018/03/30
<Vol.1はこちらから>

――スパイクの他にこだわりありますか?   

青木:ふかふかのソックスは嫌なんですよ。もう繊維が死んじゃっているような、ペターッてしているようなソックスが好きなんです。

もう素足でスパイクを履いているような感覚がいいので、普段練習中でも穴まではあいてないんですけど、あえてボロボロなソックスを履いてます。   

――薄目のソックスを好んで履いてるんですね?   

青木:そうですね、薄いというかもうキシキシするようなものを履いてます。  

 ――マウスピースなどラグビー選手特有のギアのエピソードなどありますか?   

青木マウスピースはあまり好きではなかったんですが、4年目で首を怪我してヘルニアになってから、重要性を認識するようになりました。

サッカーなどではマウスピースをしている方はほとんどいないと思いますが、ラグビーでは全員つけているんですよ。

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――なるほど。マウスピースで怪我の予防はもちろん、コンタクトプレーが多いラグビーでは食事は特に大事ですよね?   

青木:大事です!ラグビー選手は体重を増やさなきゃいけないっていうより維持しなきゃいけないんですけど、増えちゃう人と減っちゃう人がいて。

僕はどっちかというと減っちゃうタイプなので、意識して多く食事を摂らないとすぐに体重が減ってしまいますね。   


――このクラブハウスの食堂で、考えられた献立が出されているんですよね?   

青木:そうですね。おかずも多いですし、野菜も凄く多いです。たまに食べられない人のためにそばとかも置いてあります。 

――グラウンドで練習して、終わったらすぐ同施設内にある食堂へ食べに行けて恵まれた環境ですよね。   

青木:基本は全ての練習が終わったらお風呂に入ってリカバリーして、すぐに食事っていう形ですね。すぐ食べられる環境でありがたいです。

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――結構大量に食べられるんですか?みんな代謝が良さそうじゃないですか。   

青木:チームのルールで練習に来た時に体重を測ります。練習後にまた測ると体重は減りますよね。練習前と同じ体重に戻さないと帰れないんですよ。そういうルールがあるのでみんなそこを目指して食べて帰るといった形ですね。   

――体重を戻すコツなどあるんですか?   

青木:いっぱい食べすぎても次の日に体重が増えちゃっている可能性があるので、水分をしっかり摂りつつ体重を戻さないといけないんです。
   

――では常に自分の体重を意識しているんですね?   

青木:はい、常にすごい意識はしていますね。あと練習前に尿のチェックがあって、自分が今どのくらい脱水症状なのかということを基本は毎日チェックしています。

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――そのチェックを行う1番の理由は何ですか?   

青木:脱水状態のまま練習をしてしまうと肉離れとか筋肉系の怪我に繋がりますので、必ずチェックしています。尿のチェックにしてもチームが基準を作って、個人個人がしっかり自らを管理しています。   

――現役時代はプロ契約だったと思うんですけど、1日の生活のリズムを教えてください。   

青木:朝8時からプロメンバーが全員集まってウエイトトレーニングが始まるんです。ウエイトを1時間ほどした後に、個人練習とか体幹をやる人はやって、シャワーを浴びてトリートメントを受けるんですよ。

 そのあと一度家に帰って昼ご飯を食べて、また全体練習があります。14時か15時くらいからミーティングがあり、その後に全体練習という形です。   

――2部練みたいな形ですね?   

青木:毎日大体2部練です。週1回だけ全員で午前練があるのでその時はちょっとイレギュラーな形になります。   

――あとプロになられてから教職を取りに行かれたんですよね?   

青木:東海大学に通っていました。

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――夜間のですか?   

青木:夜間ではなく、普通の生徒と一緒に科目等履修生として通わせてもらっていました。   

――大学のスケジュールはどんな感じでしたか?   

青木:前期は火水木金と週4で通っていましたね。後期は火曜の1限だけでした。 前期は1限、2限、3限とあることが多かったので大変ではありましたね。

<Vol.3に続く>http://king-gear.com/articles/726

写真:榎本貴浩