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“プロのスカウトが注目する”現役高校生がスパイクへのこだわりを語りつくす!VOL3~三國ケネディエブス(青森山田)、森隼平(前橋育英)、西原広太(広島皆実)、畑大雅(市立船橋)~編

4月7日に高円宮杯プレミアリーグ、全国各地域のプリンスリーグがスタートし、本格的な高校サッカーシーズンの幕開けとなった。今年も全国各地には大きな夢を持ったタレント達が、自分の夢、チームの夢に向けて鍛錬を続けている。今回はその公式リーグ開幕前の3月に全国各地で開催されたユースフェスティバルでの彼らの姿、そして大事なパートナーであるスパイクやキーパーグローブへの想いをじっくりと聞いて来た。

Icon img 6776 安藤隆人 | 2018/04/19
⑤三國ケネディエブス(青森山田・3年・CB、アディダス・プレデター)

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規格外の195cmの高さを持つ男は、中学時代はFW、高校に入ってからFWとCBを兼用で育てられて来たが、最終学年となった今年はCBとして固定されそうだ。空中戦の強さと対人の強さは圧巻で、FWをやっていた経験から読みにも磨きが掛かっている。

「もっとターンのスピードとか、裏への飛び出しに対する対応をもっと磨かないといけないと思っています。高さがある分、小さいFWなどが潜り込んでくることが多いので、そこにも対応出来るようにしていきたいと思います」。

接近した相手に対してのプレーの精度をどう上げて行くか。身体能力が高く、経験を積んで対応力が上がれば、将来的に日本サッカー界を牽引して行く存在になれる可能性を持っている。むしろそうならなければならない。

そして彼にはある想いがある。それは2学年上の兄である三國スティビアエブス(現・順天堂大)との誓いだ。

兄は3年時に高円宮杯プレミアリーグイースト&高円宮杯チャンピオンシップ優勝と選手権優勝の2冠メンバー。「兄のように青森山田で結果を残して上のステージに行きたい」と、大学で活躍する兄二大きな刺激を受け、チームを勝たせるDFになることを誓う。
 
※スパイクインタビューは、動画をご覧ください。
 
⑥森隼平(前橋育英・3年・MF)

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左サイドをドリブルで鋭く仕掛けて切り崩すアタッカー。ドリブルセンスとスピードは評価されていたが、昨年は同じスピード系のアタッカーの五十嵐理人(現・鹿屋体育大)の後塵を拝す形となってしまった。

「去年は僕の力不足でした。だからこそ今年は試合に出続けられるように力を磨いて行きたい。縦への突破よりも中へのパワーが足りない。

今年は(榎本)樹がポストプレーで落としてくれるし、(高橋)尚紀や室井(彗佑)などスピードのある選手が多いので、彼らを生かすプレーを含めて幅広い選択肢を持ってプレーしたい」と語るように、今年はプレーの幅を広げることに意欲を燃やす。

これもすべて「将来的には相手にとって怖い選手になる」ため。

「だからこそ、左サイドハーフのポジションは絶対に渡したくないです。良い選手が沢山いるので、気を抜くことなく全力を尽くしたい」。

これまでの2年間の想いをすべてぶつける気持ちで、彼は将来を懸けた高校ラストイヤーに挑む。
 
◎スパイクインタビュー

いつかプーマのフューチャーを履いてみたいです。一番のポイントは紐の結び方が自由というのに物凄く興味があります。いろんなところを通せて、今までそんなスパイクを履いたことがないし、スピード重視とか、ボールタッチ重視によって紐の結び方が違うので興味があります。

自分のフィットする結び方をやりたいし、飯島陸(現・法政大)さんとかも履いていたので、凄く履きたいです。
 
※スパイクインタビューは、動画をご覧ください。
 
⑦西原広太(広島皆実、3年、DF、ナイキ・マジスタ)

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1年時から出番を掴んでいる左利きの左サイドバック。彼の魅力は精度の高い左足とアップダウン能力。走力を駆使して、左サイドを切り裂くダイナミックなプレーを得意とするが、「課題は守備面で逆サイドにボールがあるときのポジショニングだったり、足りない部分が多い」と、より信頼されるサイドバックになるためにこの1年間で守備を磨こうとしている。

「左利きの左サイドバックは数少ないと思っているので、プロの世界に行くために、しっかりと自覚と意識を持ってやって行きたいと思っています」。

左利きの左サイドバックはプロの世界を見渡しても非常に貴重な存在となる。この自分の持つ『希少価値』に磨きをかけて、唯一無二の存在になるべく今シーズンに挑む。
 
◎スパイクインタビュー

広島皆実高校の人工芝グラウンドではナイキのマーキュリアルのAGを履いています。天然芝と人工芝で履くスパイクを変えますね。

僕の足にはマジスタもマーキュリアルもフィットしていて、人工芝だと足抜けが軽いので、マーキュリアルにしています。天然芝はマジスタです。
 
※スパイクインタビューは、動画をご覧ください。
 
⑧畑大雅(市立船橋・2年・DF)

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彼の特徴は何と言ってもスピード。とにかく速い。左サイドを疾走する姿は、躍動感に満ちている。サイドバックとして後方からのスプリントも出来るし、サイドアタッカーとしてもDFラインの裏のスペースにグイグイと仕掛けて行ける。

憧れの選手は同じ左サイドバックの長友佑都(現・ガラタサライ)。「長友選手は自分のプレースタイルと似ていると思います。長友選手はクロスでのアシストが多いと思うのですが、僕はカットインからのシュートも持っている。ゴールを決められるサイドバックになりたい」と意欲を燃やす。

「去年も試合に出してもらったのに全然結果を出せなかったけど、今年は結果としてもチームに貢献出来るようにしたい」。

今、彼は熾烈なレギュラー争いの渦中にある。長友のような不屈の精神を見習って、定位置確保を目指す。
 
※スパイクインタビューは、動画をご覧ください。


VOL4~ 中村拓海(東福岡)、壇崎竜孔(青森山田)、永田一真(岡山学芸館)~ 編に続く。http://king-gear.com/articles/740

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ユース年代の豊富な知識を買われ、『ユース教授』と称されている安藤隆人が、未来の日本代表選手達のスパイクへのこだわりを直撃取材。 http://king-gear.com/feature_articles/150