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平昌五輪銀メダルの宇野昌磨が「プリンスアイスワールド2018」に出演。ジャズ曲の新エキシビションを初披露

フィギュアスケートのアイスショー「プリンスアイスワールド2018」が5月3日、KOSÉ新横浜スケートセンターで行われ、平昌五輪男子で銀メダルの宇野昌磨選手や、同大会女子6位の坂本花織選手らが出演した。宇野選手は新しいエキシビションプログラム「Time After Time(タイムアフタータイム)」を初披露。自身初挑戦となるジャズナンバーをキレのある動きで見事に演じきり、会場に集まったファンを魅了した。

Icon 1482131451808 佐藤 主祥 | 2018/05/04
プリンスアイスワールドは1978年に誕生し、今年で40周年を迎える。

この舞台は、国内外を代表するトップスケーターたちが、個性豊かなパフォーマンスを見せてくれる日本唯一のアイスショーであり、普段の競技会とは違う自由な演技を堪能できるのが魅力だ。

これまで伊藤みどりさん、八木沼純子さん、浅田真央さん、髙橋大輔さん、羽生結弦選手などが出演し、歴代スター選手の登竜門でもある。

今回の公演では、総勢26名のプリンスアイスワールドチームと、プロスケーターの本田武史さん、町田樹さん、安藤美姫さん、村上佳菜子さん、小塚崇彦さん。

そして現役で活躍している須本光希選手、村上大介選手、宇野昌磨選手、本郷理華選手、坂本花織選手という豪華なゲストスケーターたちが出演する。

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アイスショーの舞台となったKOSÉ新横浜スケートセンターは、収容人数2,500名。

一番遠いスタンド席からでもスケーターの顔が分かるほど近くで観ることができ、アリーナ席では演技の迫力を存分に味わうことができる。

さらに演技中のスピードや風、滑っているときの音、そしてジャンプの着地音など五感で楽しむことができ、フィギュアスケートを初めて観る方にはおすすめの会場だ。

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また、演技の曲中には会場のファンを乗り物に乗せてリンクに招待する演出があり、観るだけではなく実際に滑って楽しむことができる。

これはプリンスアイスワールドだからこそできるファンサービスと言っていいだろう。

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公演が始まり、はじめに大人の演技で会場を魅了したのは本郷理華選手。

昨年の全日本選手権には6年連続で出場し、
ショートプログラム(SP)で3位と好位置につけるものの、フリーでは転倒が相次いで8位。総合で6位となり、悲願の五輪出場とはならなかった。

しかし、その悔しさをバネに1月の国体では非公認ではあるが、自身初の200点越えを果たし優勝。この日の演技でも、2018-19シーズンに向けての意気込みが感じられた。

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そして、スケーティングスキルの高さ、華麗な高速スピンで世界を沸かせたバンクーバー五輪代表の小塚崇彦さんは、オシャレなハットを被って登場。

そのファッショナブルな衣装と、これまで何度も出演しているベテランの演技力で会場を終始沸かせていた。

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2014年ソチ五輪に浅田真央さんと共に日本代表として出場し、最近ではタレントとしても活躍している村上佳菜子さんは、少し悲しげなメロディの中で演技を披露。

普段の明るいキャラクターからは想像できない大人な表現力にファンは引き込まれていた。

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2006年トリノ五輪、2010年バンクーバー五輪に出場し、世界選手権を2度制すなど数々の実績を誇る安藤美姫さんは、ヒュー・ジャックマン主演のミュージカル映画「グレイテスト・ショーマン」の主題歌である「This Is Me」を、今公演のチームメンバーとともに披露した。

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曲の前半は安藤さんのソロ。後半には個性豊かな衣装を着たメンバーが加わり、「グレイテスト・ショーマン」の世界観を表現。

その妖艶な表情と、パワフルな動きで会場を虜にした。

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昨年に続けての出演となった坂本花織選手は、アルゼンチンの作曲家、アストル・ピアソラ氏のタンゴのナンバー「ブエノスアイレスの春」を披露し、大人な表情で観客を魅了。

後半のプログラムでは赤の衣装で登場し、彼女らしく天真らんまんに、元気よく演じきった。

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そして平昌五輪で初の銀メダルに輝き、金メダルの羽生選手と共に日本中を大いに沸かせた宇野選手は、新エキシビションプログラム「Time After Time」をファンに初披露した。

これは4月にカナダ・トロントで人気振付師のデービッド・ウィルソン氏に振り付けてもらったジャズ曲。

全身黒の衣装に赤のネクタイをなびかせながら、複雑なステップを入れてシックに踊ってみせた。

この初挑戦となるジャズナンバーで、さらに表現の幅を広げていく。

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公演後、宇野選手と坂本選手は取材に応じ、横浜公演で披露する自身の演技(プログラム)について、それぞれ以下のように話した。

「今までやってきたジャンルとはまた違ったプログラムになっていて、苦手意識はあるんですけれど、それがまた自分の成長になるきっかけになったらいいと思います」(宇野昌磨選手)

「普段のショートやフリーの演技ではタンゴはやらないので、エキシビションで違う自分を見せたい」(坂本花織選手)

また、宇野選手は今後試合で使用する新たなプログラムは「まだルールも決まっていない状態」と、白紙ではあることを告白したが、現在行っている練習で4回転サルコーを取り入れているという。

「先生にも『いい加減やりなさい!』と言われたので(笑)」。シーズン後半にプログラムから外していたジャンプを再度磨き直し、ここから2018-19シーズンに備える。

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このプリンスアイスワールド2018の横浜公演は、5月5日(土)まで開催。その後も今月に行われる八戸公演、滋賀大津公演、7月の東京公演、そして8月の広島公演と続いていく。

フィギュアスケートファンのみならず、初めてフィギュアスケートを観る方にも思い切り楽しめるショーとなっているため、まだご覧になっていない方はぜひ一度、会場に足を運んでいただきたい。


◆プリンスアイスワールド2018公演情報

<横浜公演>
【日程】 2018年4月28日(土)~5月5日(土・祝)
※5月1日(火)・2日(水)休演日
【会場】 KOSÉ新横浜スケートセンター(神奈川県横浜市港北区新横浜2-11)【お問合せ】 プリンスアイスワールド横浜公演事務局
TEL:045-663-9939(受付時間 平日10:00A.M.~6:00P.M.)

<八戸公演>
【日程】 2018年5月12日(土)・13日(日)
【会場】 テクノルアイスパーク八戸(青森県八戸市新井田西4-1-1)
【お問合せ】 プリンスアイスワールド八戸公演事務局
TEL:0178-20-8234(受付時間 平日9:00A.M.~5:00P.M.)

<滋賀大津公演>
【日程】 2018年5月19日(土)・20日(日)
【会場】 滋賀県立アイスアリーナ(滋賀県大津市瀬田大江町17-3)
【お問合せ】 プリンスアイスワールド2018滋賀大津公演実行委員会事務局
TEL:077-547-5566(9:00A.M.~5:00P.M. / 毎月第3木曜日および12/1、1/1 休)

<東京公演>
【日程】 2018年7月13日(金)~16日(月・祝)
【会場】 ダイドードリンコアイスアリーナ(東京都西東京市東伏見3-1-25)
【お問合せ】 プリンスアイスワールド2018東京公演事務局
TEL:045-663-9939(受付時間 平日10:00A.M.~6:00P.M.)

<広島公演>
【日程】 2018年8月18日(土)・19日(日)
【会場】 広島サンプラザホール(広島県広島市西区商工センター3丁目1-1)
【お問合せ】 HOMEイベントセンター
TEL:082-221-7116(受付時間 平日10:00A.M.~5:00P.M.)
夢番地 TEL:082-249-3571(受付時間 平日11:00A.M.~5:00P.M.)

◆「プリンスアイスワールド|プリンスホテルズ&リゾーツ」
URL:http://www.princehotels.co.jp/iceshow/